マス広告やっていないと知らない言葉

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先日のX投稿で人気があった投稿。

「マス広告やっていないと知らない言葉」を教えてという、なんともニッチな領域での投稿

これについて、今回は少し解説していきます。

目次

そもそもマス広告とは?

マス広告とは、そもそも何かという人向けのお話をサクッとします。

不要な人はここの項目はスキップで大丈夫です。

4マス広告

マス広告とは主に、4マス広告の広告のことを指します。

主に、テレビCM、ラジオ、新聞、雑誌の4つの大きなマスコミュニケーションのメディアを指します。

その中でも「マス広告」というと、TVCMか新聞などを指すことが業界内ではよくあります。
(おそらく広告代理店の昔の花形的部署であったことと、より目立つこともあるため)

ここら辺のマス広告については、またどこかで詳しく解説したいと思います。

ちなみに、4マス以外のことを「プロモーション」領域と捉えても、大丈夫です。

マス広告をやっていないと知らない言葉

では、実際に、マス広告をやっていないと知らない言葉について解説していきます。

メジャーどころの単語

まずはメジャーどころについて、解説します。

  • ラテ:ラジオテレビ
  • 逆L:土日夜
  • コの字:朝土日夜
  • ヨの字:朝昼夜土日
  • 送稿:局にデータ送ること
  • 考査:局の審査
ひとやすみくんX投稿参照:https://x.com/1q3_japan/status/1784095919321014381

「ラテ」と聞くと「カフェラテ」を連想するのが一般的ですが、広告業界の人間は「ラジオ・テレビ」と捉えます。

あと、ラテと聞くと未だに「飲み会激しいの?」と聞かれるのが、業界のあるあるではあったりします。

逆L・コの字、ヨの字は、TVCM枠の時間帯の絵柄のことを指します。下記のイメージを参考にするとわかりやすいかと思います。(アイレップさんのサイトより参照)

参照:アイレップ 図2:スポットCMの販売パターン

注釈は入ってればいいよ

続いて、X上でコメントを頂いた方からの「マス広告やってないと知らない言葉」を解説交えて公開していきます。

みなさま、いろんなコメントありがとうございます!

注釈は入ってればいいよ

ゴミQでおけ

参照: https://x.com/Morinario/status/1784154407153860742

こちらに関しては、おそらくTVCMの話でしょうか。

TVCMでは、マスコミニケーションの都合上、いろんな制約の都合上、炎上対策など含めて、「※注釈」が大量に入る時があります。(よくTVCMに見えるか見えないかの文字サイズで、1秒もなく表示されているやつです。よくみると割と注釈がたくさん出てたりするのでお時間ある人は確かめてみてください。)

そういった時に出てくる言葉かと。

「ゴミQでおけ」は、「ゴミのようなクオリティでok」、もしくは、「ゴミのようなサイズ感の級数(文字サイズ)でok」 といった意味でしょうか。

半5、全5、全P – 30秒ぶら下がり

「半5、全5、全P – 30秒ぶら下がり」 。これは、新聞と、TVCMの話でしょうか。

半5、全5、全Pは新聞のサイズです。

「半5(はんご)」とは、5段の半分のことを指します。

「全5(ぜんご)」とは、全5段のことを指します。つまり、5段全部ということ。

「全P」は、全面プリントのことで、15段のことでしょうか。これはあまり使ったことないので予測です。
(間違ってたら、すみません。)

新聞のサイズの参考はこちら

引用: 新聞広告ナビ 記事下広告のサイズの仕組み

ちなみに、15段とはこちら。主に新聞一面のことを指します。

引用: 新聞広告ナビ 記事下広告のサイズの仕組み

「30秒ぶら下がり」TVCMなどで、お尻2秒などに別の商品の広告などをぶら下がりでつけることを指します。この場合は、30秒TVCMのぶら下がりということでしょうか。(ちなみにTVCMは、15秒、30秒がメインどころの尺)

例えば、「〇〇キャンペーン中!」「〇〇プレゼント!」みたいなワンフレーズをメインのCMの文脈とは別でおまけ的につけるものを指します。尺的には1~2秒くらいの短いものになります。

合わせて、「ぶら下がりは、割り切りで」という表現を使うこともあります。意味は、ぶら下がりなので替えが発生する可能性が多々あるので、本編のCMとは割り切って作るということになります。

10桁コード

10桁コード。これは、確かにTVCMを作って納品した人でないとほぼわからないと思います。

そして関わらない人は、一生関わらない言葉

「10桁コード」とは、各TVCMそれぞれに振られた唯一の10桁のコードを指します。

実は、TVCMの全てには、この10桁のコードを割り当ててTV局に納品されます。

正直、作り手としては毎回おまじない感覚ですが、絶対に間違えてはいけない10桁のコードになります。
本編直前のオフラインで、みんなで声出して読み合わせチェックが行われます。

一応、10桁コードの仕組み。おまじないのような10桁コードにも意味がある。

引用:共通コード管理センター 10桁CMコード

その他用語集

全員のつぶやきをピックアップしようと思いましたが、全部やっていると時間が思ったよりかかることに気づき、ここらからは、用語と解説をまとめていきます。

  • 帯で買う:TVCMを時間帯で買うこと。もしくは、帯番組で買うこと。
  • スポット:スポットCMのこと。番組を特定せずに決められた予算内でメディア枠を買うこと。予算が潤沢じゃない時が多い。発注金額、期間、放送したい時間帯などを自由に考えて放送ができることがある。対比的に、「タイム」が存在する。

スポットの解説は、下記のテレビ朝日の解説がわかりやすいかと。

引用:TV asahi Ads お役立ちコラム

続いてスポットの中の種類。広告代理店にいても、「ステブレ」と「PT」はわからない人が実は多い。

  • ステブレ:ステーションブレイクの略。番組と番組の間のTVCMのこと。スポットの種類。
  • PT:Participating commercialのこと。番組内に設置された枠のTVCMのこと。スポットの種類。

続いて、細かい用語集。

  • フィラー番組:番組表編成上、大きな番組枠が小さな番組枠を挟む編成形態(サンドイッチ番組)が生じたときの、小さい側の呼称。深夜帯など放送する番組が存在しない時間帯に風景や字幕ニューステロップの映像にBGMを併せてスローテレビとして放映される番組。
  • GRP:Gross Rating Pointの略。計算式はややこしいが簡単にいうとTVCMの視聴率合計。10Gとか20Gとかいう。
  • TRP:ターゲットの延べ視聴率を表す指標のこと。スポットではGRPではなく、TRP単位が使われる。
  • 提クレ:提供クレジット。TV番組のお尻に出てくる「○○の提供でお送りします/しました」的なやつ。ちなみに、広告予算により、「ご覧のスポンサーの提供でお送りします/しました」になることもある。地味に、アナウンスに変化がある。
  • CC:番組直前で流れるCMのこと。※あまり使ったことないかもです。
  • HH:番組直後に流れるCMのこと。 ※あまり使ったことないかもです。
  • 買い切り:タイムの派生。広告代理店が番組を買い占めておき、それを広告主に1放映分から販売する方法。提供ロゴ出る。
  • のみどり:スポットの派生。局があらかじめ番組のCM枠を15秒から売りに出し、広告代理店を介して1本から購入できるやり方。提供ロゴでない。
  • テレコ:2種類のコマーシャルを交互に使用すること。主に15秒などでバリエーション出すようだったり。
  • パブ:企業が提供する写真や映像を元にテレビ局で編集して流すCMのこと。出演タレントやアナウンサーが番組内でそのまま商品を紹介するやつ。割と急に「パブで使うから素材欲しい」と時間がない時に連絡がよくくる。
  • 絵柄:スポットCMの買い付けの「型」のこと。全日、ヨ・コ・逆Lの字など。冒頭で説明していたもの。

以上になります。微妙にあっているのか、あっていないのかが少し自信ないですが、概ね合っている気はします。

まとめ

今回は、マス広告やっていないと知らない言葉をX上の経験者の声含めて、集めてみました。

気軽に、聞いてみたものの、いろんな人からコメントが来て面白かったです。

参考になれば幸いです。

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